
「服が好き」「アパレルブランドに興味がある」という方におすすめなアパレル販売の仕事。
しかし、「アパレル販売員の給料は低い」と言われることが多く平均年収は一般職と比較すると劣る部分があります。
そこで今回は、アパレル販売員などの年収事情をご紹介します。
アパレル販売の年収事情
まず、アパレル販売の平均時給は以下の通りです。
- アルバイト・パート:約1,004円
- 派遣社員:約1,373円
こちらは「求人ボックス」が公開している平均時給です。ちなみに、正社員の平均年収事情については以下の通りです。
- 正社員:約350万円
- 初任給:約21万円
全体的な給与幅は915~1,395円と幅広くなっています。働く場所や経験・スキルによって年収は大きく変動するといっていいでしょう。
アパレル販売の年収が高いのはどの地域?
アパレル販売の平均年収が高い地域は以下の通りです。
- 東京都:約374万円
- 神奈川県:約356万円
- 千葉県:約348万円
- 埼玉県:約354万円
- 群馬県:約349万円
都心に近ければ近いほど平均年収は高くなります。逆に過疎化が進んでいる地域では平均年収に期待はできません。
実際の年収はもう少し低い
正社員の平均年収は約350万円とされています。
しかし、あくまで「平均」であり店長格やその他カリスマショップ店員などの年収も含まれていますので実際はもう少し低いのが現状です。240~300万円程度が本当のアパレル販売の年収になります。
アパレル業界の福利厚生は?
大手アパレル企業の場合、
- おしゃれ代
- ヘアメイク代
- 洋服代
などを支給してくれるケースがあります。中には化粧品代を支給してくれる企業もあり、年収に大きく関わってくる福利厚生がしっかりしている企業は多いようです。
しかし、
- 派遣社員
- 契約社員
などにはボーナスが支給されないなど勤続年数や雇用形態によって年収事情は大きく変わってきます。
コロナウイルスの影響で年収は下がっている
実はアパレル販売員を含む多くの仕事でコロナウイルスの影響が色濃く出ています。
出典:最新版!アパレル業界の「平均年収」職種別・年齢別まとめ|アパレル業界の不安を解消!
多くの職種が前年比で年収が下がっていることがわかります。すでに低いと言われているアパレル販売員の年収も減少傾向にあります。
アパレル販売で年収を引き上げるには?
いくら「服が好き」という理由でアパレル販売の仕事をしていても、給料が低いとモチベーションが下がってしまうものですよね。
では、アパレル販売で年収を引き上げる方法を解説します。
給料が高い会社に転職する
アパレルに限った話ではありませんが、給料が高い会社に転職をしましょう。
「このブランドじゃないと納得がいかない!」といった特別な理由がない限り、年収を引き上げるには転職が代表的な方法です。努力次第では入社後に年収を引き上げることは可能ですが、グッと引き上がるのはごく一部の人間のみになります。
転職エージェントなどの力を借りて年収の高い会社に転職することを考えましょう。
インセンティブを獲得する
多くのアパレル企業は「インセンティブ制度」を導入しています。
インセンティブ制度とは、売り上げ目標を大きく上回ることができれば特別ボーナスとして現金を支給するという制度をいいます。これにより年収を大幅に引き上げることができますので頑張って仕事に専念することをおすすめします。
ちなみに、インセンティブ制度で定められた目標を達成できなくても年収が下がることはありません。
今の会社でキャリアアップする
今のご時世、転職をするのはリスクが高い…と感じる人も多いと思います。
そう感じる人は今の会社でキャリアアップをすることを念頭に置きましょう。もちろん、昇格・キャリアアップすることは簡単ではありませんが、年収を大幅に引き上げることができる唯一の方法になります。
販売職向けのセミナーなども無料で開催されていたりしますので自分のスキル・知識になりそうなものはどんどん吸収していく貪欲さも求められるでしょう。
店長クラスになると販売スキルだけではなく店舗の運営スキルも必要になります。
アパレル関連の別仕事へ移動する
アパレルの仕事は「販売」だけではありません。
例えば、
- バイヤー
- プレス
- デザイナー
といった仕事は販売員よりも高めの給料が設定されていることがほとんどです。その分求められるスキルは多くなりますが、アパレル販売員のスキルが生きることは間違いありません。
アパレル販売員に求められる能力は?

さて、ここからはアパレル販売員に求められる能力をご紹介します。
コミュニケーション能力
まずは、コミュニケーション能力です。
販売員は積極的にお客様に話しかけ、アパレル商品を購入してもらう必要があります。中には「大丈夫です。」とぶっきらぼうに答えられたり、そもそも無視をされることもあるでしょう。しかし、そういった対応をされてもめげずにコミュニケーション活動を積極的に行うことでどんどん売り上げが上がっていきます。
コミュニケーション能力に自信がない方はアパレル販売員で鍛えてみるのもいいかもしれません。
臨機応変さ
アパレル販売員は、
- 接客
- レジ
- 電話対応
- 商品整理
- 品出し
- ディスプレイの展示
など、やるべき仕事は山ほどあります。セール・繁忙期にはこれらの仕事を並行しながら行わなければならなくなりますので臨機応変さを求められることになります。
将来的には「デジタル人材」が求められる

ここまで従来のアパレル販売員について解説してきました。しかし、2022年以降「デジタル人材」が求められると言われています。アパレルだけでなく色々な企業がIT領域に参入しており、
- ECサイトの構築
- オムニチャネルの推進
などが重視され始めています。アパレル販売員だけとしての能力以外にIT能力を身につけることができれば年収も上がり重宝される人材として採用されるかもしれません。
アパレルのデジタル化事例
衣料品のインターネット通販大手「ZOZOTOWN」は「マルチサイズプラットフォーム」をリリースしました。
出典:株式会社ZOZO、ZOZOSUITで得た体型データを活用して出店ブランドが企画する商品を多サイズ展開し、ZOZOTOWN上で販売する「MSP事業」を今秋より開始予定
身長と体重を入力するだけで自分の体のサイズにあったおすすめ商品を表示してくれるサービスです。
これにより店舗に行ってサイズを合わせなくても家にいながらアパレル商品を購入することができるようになっています。コロナウイルスの影響もあり徐々に店舗型アパレル販売員の需要は下がっていくと予想されています。
時代の流れに合わせて柔軟に、臨機応変に対応していくことが求められるでしょう。
アパレル販売員のまとめ
今回は、アパレル販売員の年収事情をご紹介しました。
アパレルの仕事は販売員だけでなく、
- デザイナー
- バイヤー
- プレス
などがあり、年収に不満がある場合はこういった職種に転職することも視野に入れておく必要があります。「服が好き」という理由で働き続けることも良いですが、将来の自分のためにも年収UPを意識しましょう。
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