近年、SNSインフルエンサーやYouTuberがこぞってアパレルブランドを立ち上げてますよね。
「私もアパレルブランドを立ち上げたい!」と考える人は少なくないはず。ただ、どうやってアパレルブランドを立ち上げればいいのかがわからないという人も多いでしょう。
そこで今回は、アパレルブランドを起業したい人へ立ち上げ方法や費用について徹底解説します。
アパレルブランドを立ち上げる流れ

アパレルブランドは以下のステップで立ち上げます。
- ブランドコセンプトや名前を決める
- 開業費用を準備する
- 商品を制作する(仕入れる)
- 洗濯表示ネーム(タグ)を取り付ける
- プロモーションをする
それぞれ解説します。
ブランドコンセプトや名前を決める
まずは、ブランドコンセプトや名前を決めます。
例えば、
- ブランドにどんな思いを込めているのか
- どんな人へ向けて販売したいのか
などを明確化することでコンセプトが決まりやすくなります。現在人気のブランドの起源などを調べてみると意外と面白い発見があったりします。
開業費用を準備する
一般的にアパレルブランドを開業する際にかかる費用は以下の通りです。
店舗賃貸契約費用(敷金、礼金、仲介手数料) | 280万円 |
家賃(東京都内30坪以下) | 40万円×6=240万円 |
内装工事費 | 200万円 |
設備購入費 | 150万円 |
商品仕入れ資金 | 200万円 |
会社設立費 | 30万円 |
実店舗を構えるのであればこれくらいの費用がかかります。ただ、最近ではECサイトを利用したアパレルブランド起業も増えてきていますのでここまで費用がかかることは少なくなりつつあります。
商品を制作する(仕入れる)
続いて、販売する商品を制作します。(仕入れます)
もし完全オリジナルで自社製造する場合はメインイメージやディティールを作成する必要があります。基本的なアパレルの知識だけでなく、製造面の知識も必要になってきますので1人で制作することはおすすめできません。
例えばですがYouTubeにはアパレル関連の動画がたくさん投稿されています。こういった動画を見て自社製造をする大変さを見ておくといいかもしれません。
商品を仕入れる方法はこちらを参考にしてください。
洗濯表示ネーム(タグ)を取り付ける
日本国内で衣類を販売する際には「家庭用品品質表示法」により洗濯表示ネームの取り付けが義務付けられています。
「家庭用品品質表示法」は、消費者が日常使用する家庭用品を対象に、商品の品質について事業者が表示すべき事項や表示方法を定めており、これにより消費者が商品の購入をする際に適切な情報提供を受けることができるように制定された法律です。
家庭用品品質表示法
国内ブランドを仕入れる際には洗濯表示ネームがすでに取り付けられているケースが多いため自社で取り付ける必要はほとんどありません。しかし、海外から仕入れる場合は洗濯表示ネームが取り付けられていることは滅多にありませんので、自社で洗濯表示ネームを取り付ける必要があります。
プロモーションをする
商品が完成したらプロモーションを行いましょう。
代表的なプロモーションの方法として、
- SNSで宣伝する
- YouTubeで宣伝する
- 広告を出稿する
などがあります。Instagramでは数多くのアパレルブランドが宣伝されており、非常に参考になる投稿も多くありますからプロモーションをする前に見ておくといいかもしれません。
アパレルブランド立ち上げ後にやっておくべきこと

アパレルブランドは立ち上げたら終わり!というものではありません。
やっておくべきことがいくつかありますのでご紹介します。
商標登録
商標登録とは同業他社に同じアパレルブランド名が使われることを防ぐための対策の1つです。
もし自分が考えたオリジナルブランド名をそのまま誰かに使われてしまうと、世の中に同じブランド名が2つ存在することになります。将来的にややこしくなってしまう恐れがありますので立ち上げた段階で商標登録を済ませておきましょう。
商標登録はこちらより行えます。
開業届けの提出
アパレルブランドにより利益が出た場合、納税をしなければなりません。
そのためには開業届の提出が必須です。開業届を提出しなくても何かしらの罰則があるわけではありませんが、納税をする際に手続きができなくなってしまいます。できればアパレルブランド立ち上げから1ヶ月以内に開業届を税務署へ提出しましょう。
開業届の提出はこちら。
アパレルブランドを立ち上げる時に必要なスキルはどう学ぶのか

全くの素人がアパレルブランドを立ち上げることは難しいでしょう。
資格や許可こそ必要ありませんが、お客様に満足してもらえる品質の服を作れるかどうかは「スキル」にかかっています。どのようにしてアパレルに必要なスキルを学べばいいのでしょうか。
アパレル業界で経験を積む
多くのアパレルブランドを立ち上げた人は、アパレル業界である程度経験を積んでいる人が多いです。
例えば、アパレル業界で実際に勤務した経験があったり店舗で運営を担当していたりと何かしらアパレルの知識を学べる環境にいた人がアパレルブランドを立ち上げるというケースが非常に多いです。仕入れ先の確保なども徹底しておりノウハウも十分にありますのでお客様に満足してもらえるようなアパレルブランドに成長していることも。
一番スムーズにアパレルブランドを立ち上げることができる方法です。
服飾専門学校に通う
アパレル業界に身を置くことでもアパレルブランドを立ち上げることができますが、さらに専門的な知識を身に付けたい場合は服飾専門学校に通うことをおすすめします。
例えば、
- ファッションビジネスの基本
- 服を作るためのデザイン方法や製図知識
- スタイリング
などのスキルを一挙に学ぶことができます。さらに、卒業生同士でアパレルブランドを立ち上げるケースも多くあり、人脈構築にも役立ちます。
ただ、企業に属していた経験がないためマネジメントスキルのある人に手助けをしてもらう必要があります。
完全未経験でもアパレルブランドを立ち上げることはできる
こだわりがあるアパレルブランドを立ち上げるために服飾専門学校へ通ったりアパレル業界に身を置く人は多いです。
しかし近年は完全未経験状態でもアパレルブランドを立ち上げることができるようになっています。手助けをしてくれるサービスは増えていますし、YouTubeでも「どうやってアパレルブランドを立ち上げるのか」について解説している動画がたくさん公開されています。
こういった動画を見て独学でアパレルブランドを立ち上げる人は多く出てきています。特に、SNSインフルエンサーやYouTuberなどは未経験でも周囲の手を借りながらアパレルブランドを立ち上げています。
アパレルバイヤーの手を借りることも検討しましょう。

まとめ

今回は、アパレルブランドを起業する方法を解説しました。
アパレルブランドは服さえあれば誰でも立ち上げることは可能です。しかし、こだわりがあったり仕入れ先の確保など起業するために必要な準備がたくさんあり「どうすればいいかわからない…」と悩んでしまう人は多くいるのが現状です。店舗を構えるとなると数百万円規模の資金が必要になるケースも。
全くわからない業界でも自身で調べることでわかってくることはありますし、今は勉強材料に困る時代ではありません。独学で立ち上げる人もいますから自分なりの立ち上げ方法を確立させましょう!
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